#0 この世界は青で繋がっている

シャートントン、シャートントン

工房に響く機織りの音は、まるで寄せては返す波の音のようです。経糸(たていと)が開いた糸道に緯糸(よこいと)を通し、筬(おさ)を打ち込む。その一瞬一瞬に、私は青い海と空が広がるこの地に流れる、時間を織り込んでいます。

「オキナワブルース」に込めた意味

「オキナワブルース」。 この言葉には、私が生まれ育った「沖縄」への敬意と、二つの大切な意味が込められています。

一つは、「色彩としての青」。 この島の美しい海と空の色と、それらを色見本に染め重ねることで変化していく琉球藍の濃淡(グラデーション)。

そしてもう一つは、「歴史が奏でる想い(ブルース)」。 喜びも悲しみも、すべてを紡いで歌い継ぐ音楽のように、この青い糸には、700年という長い時の中で先人たちが繋いできた、数え切れないほどの物語が染め重ねられています。

700年前、海を越えた青

時計の針を、はるか昔に戻しましょう。 今からおよそ700年前、沖縄は「琉球王国」という小さな島国でした。琉球は、平和を愛し、「万国津梁(ばんこくしんりょう)」、世界の架け橋となり、人と人、国と国とが繋がる貿易の中継地点として繁栄しました。 

中国や東南アジアの国々と活発に行き来した、大交易時代。 荒波を越えた先人たちが持ち帰った品々の中に、藍の苗と、高度な染織の技術がありました。 この深く鮮やかな青は、平和を願い、世界と繋がろうとした「万国津梁」の精神が、海を越えて運んできた色なのです。

焦土から芽吹いた、先人の「想い」

しかし、琉球の歴史は光り輝く時代ばかりではありません。 特に、沖縄戦(第二次世界大戦)において、 美しい首里の都も、豊かな森も、多くの尊い命と共に焦土と化しました。 伝統的な道具も、貴重な資料も、壊滅的な被害を受けました。

それでも先人たちは、「この文化を絶やしてはならない」と、アメリカ軍のゴミ捨て場から持ってきた麻袋や毛糸の靴下を解いて糸にし、カーボン紙やマラリアの薬、婦人の紅などを染料とし、戦後の焼け野原から、再び美しい布を織り上げたのです。私が継承したいのは、単なる「物」ではなく「生き様=ブルース」。挑戦は続きます。

現代の「万国津梁」として

オキナワブルース商店は、この素晴らしい沖縄の文化を受け継ぎ、世界と次世代へ繋ぎます。かつて琉球の船が世界を結んだように、琉球王国時代から受け継がれる先人の知恵と技術をあなたの「styce」(style&stanceを掛け合わせた造語です。)へ。沖縄の自然と歴史が織りなす「青」をお届けします。

 

This world is connected in BLUES.

この世界は青で繋がっている。

 

Back to blog